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木のまち・木のいえ リレーフォーラム・大会

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これまでの開催状況

木のまち・木のいえリレーフォーラム イン 広島
~木造先進都市広島を目指して~

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主催者 社団法人広島県木材組合連合会、NPO法人住環境デザイン協会、社団法人インテリア産業協会中国支部、日本インテリア学会中国・四国支部
開催日 2010/09/18
開催時間 14:00~18:00
会場 会場:広島国際会議場 「ヒマワリ」
   (広島市中区中島町1-5 平和記念公園内)
開催目的  成熟の度を増す中国山地の良質な木材資源と広島都市圏の住宅・インテリアにおける新たな木材需要を創り、結びつけることは、地産地消の新しいモデルとなる可能性を持っている。間近に中国山地を控えた広島は、古くから林業、木材業が発展し、広島発祥の有力木材関連企業も少なくない。
 魅力ある木造建築の需要喚起には、林業、木材、設計、施工の人材の再教育に加え、消費者とのコミュニケーション能力に長けたインテリアコーディネーターの活用も極めて有効な方策である。広島は全国に先駆けてインテリアコーディネーターの養成が行われた経緯があり、この豊富な人材を活用して新しい木造建築の需要喚起を図るスタートとしたい。
入場料 無料
参加対象者 行政、林業・木材産業関係者、住関連メーカー、建築家、インテリアコーディネーター、学生、市民 他
共催団体 一般社団法人 木を活かす建築推進協議会
後援団体 林野庁、国土交通省、広島県、広島市
出席幹事 有馬幹事

開催内容<プログラム内容>

●第1部(無料)
13:30 開場
14:00 オープニング
     来賓挨拶 広島県知事祝辞 (代読:中村道人 農林水産局農林整備部長)
            渕上和之(林野庁木材産業課 課長)
14:10 基調講演1 「なぜ、いま木の建築なのか ~リフォーム、インテリアへの期待~」
             有馬孝禮(宮崎県木材利用技術センター 所長、木のまち・木のいえ推進フォーラム 代表)
14:50 基調講演2 「地域木造住宅の振興について」
              越海興一(国土交通省 住宅局 木造振興室長)                   
15:30 「日本の木の家情報ナビ」紹介 木下 仁(林野庁木材産業課 課長補佐)
          (休   憩)
15:50 パネルディスカッション  テーマ:「木造先進都市広島を目指して」
 コーディネーター:錦織亮雄(社団法人広島県建築士会 会長)
 パネラー:有馬孝禮(前出)
        山根恒弘(社団法人広島県木材組合連合会 会長)
        平野吉信(広島大学大学院工学研究科建築学専攻 教授)
        佐賀典子(山口県インテリアコーディネーター協会会長)
17:00 閉会挨拶 辻 猛((社)インテリア産業協会 常務理事)
17:10 終了

●第2部(有料)
17:20 名刺交換会(ティーパーティー) 会場:地下1F会議室
18:00 終了

実施報告

●来賓挨拶 広島県知事(代読)
 今年5月の「公共建築物等による木材利用の促進に関する法律」が公布され今後の木材利用の促進が期待される。こうした中での生産から消費に関係する者までが一堂に会してのフォーラムは大変意義深いことである。広島県も森林資源を有効に活用し自立できる産業の実現をめざして、県産材利用の新築住宅助成や流通体制構築への支援など木材産業振興へ積極的に取り組んでいる。
 ●来賓挨拶 「林野庁の取り組み」 渕上和之氏(林野庁木材産業課課長)
 昨年「森林林業再生プラン」~「コンクリート社会から木の社会へ」を発表。木を使っていく社会を積極的に推進し、あわせて森林の多面的機能も発展させ、木材自給率50%を目指す。現在成長している木材の利用率が低く、対策として「公共建築物等による木材利用の促進に関する法律」の法制化で推進を図る。広島県の木材生産・供給の歴史からも、ぜひ木材先進都市を目指していただきたい。
 
●講演1  「なぜ、いま木の建築なのか ~リフォーム、インテリアへの期待~」
 有馬孝禮 氏 (宮崎県木材利用技術センター所長、木のまち・木のいえ推進フォーラム代表)
・「長期優良住宅の普及促進に関する法律」では、“適切な利用により森林資源の適切な保全が図られ、地球温暖化、循環型社会に帰する。”との基本方針がある。
・化石燃料を使うことで大気中の二酸化炭素が増加し異常気象が生じているといわれているがが、その議論はともかく化石燃料は確実に減少している。あと50~60年位で枯渇するともいわれる。しかし、二酸化炭素を吸収して減少させ、炭素化合物として固定貯蔵する森林については話題がきわめて少ない。
・低炭素社会とは、低二酸化炭素社会を目的とし高炭素貯蔵社会(森林や住宅・木製品として地上に留める)を目指すことである。林業は炭素固定産業で、木材産業や長寿命の木造建築は森林に代わって炭素を保管する産業であるといえよう。
・循環型社会の中でリサイクル、リフォームはとても重要である。木材は太陽エネルギーという地球外エネルギーによって作られている。外からのエネルギーで資源を作る「大きな循環」とリサイクルの「小さな循環」の両方が回る仕組みを作ることが大切。
・地球温暖化防止条約の第1約束期間では森林は伐採した時点でCO2として扱われる。ただし国産材の国内利用については炭素貯蔵の評価をしてもいいのではという考えがでてきている。建築産業、木材産業にとって極めて重要な位置付となってきている。木造建築物は「都市の森林:炭素を貯蔵する」と位置づける。
・建物が長寿命化してくると改修やリフォームの機会が増える。住環境の整備では設備・機能を重要視されることが多いが、そのような折、耐震補強工事をあわせて配慮することによって災害時の被害を少なくすることができる。建築産業の社会的責任で、建築物は「もたそうと思うからもつ」の精神が必要。
・人工林の蓄積が増えてきているが林齢分布が50~60年に集中していて、若い森林が少ないことは問題である。成長しきた森林資源を活かしながら、次の世代への持続性を確保するには積極的な木材利用と再生産が重要である。

●講演2   「地域木造住宅の振興について」
 越海興一 氏 (国土交通省 住宅局 木造住宅振興室長)
・住宅政策の変化はオイルショック以降、量から質へ、そしてストック対策の充実へと変わり、現在の問題は耐震性と省エネ性である。今後も引き続き、木造、木材を使いやすい環境づくりを進める。
・住宅ストック対策や長期優良住宅の促進に関する施策の中で、木造関連分野は、国産材・地域材の利用、住宅の長寿命化と森林資源のリンクといった循環やリサイクルに配慮した法体系になっているのが特徴。
・産学官の連携で「木のまち・木のいえ推進フォーラム」を立ち上げた。今年度から木造建築物への助成もスタート。人材の育成についての支援も必要であり、また、需要創造のため公共建築の木造化等も進められている。建築基準法の改正で木造耐火建築物が認められ、面積や規模による国の補助制度もある。非木造建築物の木造化へ民間建築でもチャレンジしていただきたい。
・木造住宅の担い手となる木造建築士・スペシャリストをどうやって育成するかが今後の課題で、ハード・ソフト両面での施策が講じられている。
・住宅リフォームでは、木構造に精通した方にリフォームを行っていただきたい。
・長期優良住宅は順調に建設され、住宅版エコポイントで断熱リフォームも進めている。インテリア業界も内装表面にとどまらず、耐震性向上などの性能向上リフォームに着眼していただきたい。
 【配付資料PDF】
 
●パネルディスカッション 「木造建築都市ひろしまを目指して」
 コーディネーター  錦織亮雄 氏(広島建築士会会長)
パネラー  有馬孝禮 氏(前出)
        山根恒弘 氏(広島県木材組合連合会会長)
        平野吉信 氏(広島大学大学院工学研究科建築学教授)
        佐賀典子 氏(山口県インテリアコーディネーター協会会長)
 
 (錦織会長)木が育つ事への夢、60~65年前植林をした木が現在育ってきている。50年前伐採されすぎた森林を守るために「木を使わない建築」が進められてきた。今それを覆して木材利用推進が叫ばれている。広島県は木材産業の二大会社があることが資源であり、国産材へシフトする。平和都市広島としてもエコロジーに、自然を保持していくことも広島の資源である。
 (山根会長)自身の会社で木造住宅を供給している。これまで広島の木材界は過去に国内産材供給で、またその後外材輸入としても日本の中心県であった。植樹と活樹の両面で進めなければいけない。日本の木材産業は弱体化してきている。今日、木の文化は新しい創造の時期に来ている、そのためのフォーラムと理解している。県産材100%住宅を展示場で建てたがむずかしいものがあった。均質な材料を山からタイムリーに出荷することが困難な社会になっている。現在県産材の補助金活用で流通が活性化するきざしはある。家は施主がつくるもので、買うものではない。長寿の家を作る努力を供給者はしなければならない。長寿の家を造り、リフォームして長く住んでいくのが住宅産業である。すべては森から始める、森に人をいれ、品質の高い木を出荷し、育てていく。地域の中で循環できる社会をつくる努力をすることが大切である。
 (平野教授)人口減少、少子化の中で住宅産業はどうしていくべきか。住宅木造率は大きなシエアはあるが、どう需要を伸ばして行くかが課題である。戦後のモダンリビングという言葉で表わされる価値観から、木の本当の魅力が十分に知られていないのではないか。広島の地域が持っている資源をうまく活用して、地域が無理なく生み出して支えていける住宅をつくる事が求められる。資源とは、人材(作る人と広めるサポーターの両方をそだてること)も資源である。広島で本物の住宅、木づかいの本物が増えてくること考えることだと思う。住宅で資源活用するのは住む人である。その為には人材、サポーターが必要であり、活用することが一つの方向性。
 (錦織会長)輸入木材を含めて、公共建築、民間建築で使っていくために、インテリアも含めて使用することが必要。インテリアの面から語っていただきます。
 (佐賀山口IC会長)昔の家は木、紙、ワラ等ででき、瓦の葺き替え等は近所で協力して作っていくものであった。若い世代はシックハウス、アレルギーに敏感な世代である。しかし木の素材に対する要求が色から入ってきている。本物の木の知識も少なくなってきているので、提案したものへ理解が得られない場合もある。エコポイントのようなもので、木を使うことへの補助制度はできないか。ハウスメーカーを選ぶ理由の一つに会社が見える安心感がある。木造住宅を進めるためにも、顔の見える住まいづくりを進めていただきたい。また小さい時から木に触れる環境づくりも合わせて進めていくとよいと考える。
 (有馬代表)木材を利用のための技術は育ってきているが、住宅とそれ以外は若干違う。柔らかい杉、檜を使うためには木構造技術者を活用することで利用範囲が広がる。木材は材料を大きく使うことが魅力があるという意識が大切でコストも高くない。人を使い材を大胆に使う。県産材だけで地産地消を考えすぎるのでなく、地域連携も必要で特性を活かすことも大切。
 (錦織会長)「木造先進都市を広島で始めるんだ」という決意が重要と考える。その新しいネットワーク作りがこれからの仕事で、建築士会も協力していきたい。

●参加者数 370名

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会場内の様子   パネルディスカッション        
                   
         
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