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木のまち・木のいえ リレーフォーラム・大会

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これまでの開催状況

木のまち・木のいえリレーフォーラム イン 浦安
テーマ:「樹」に触れ・・・ 新たなる「創造」の種を・・・

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主催者 東京中央木材市場買方組合
開催日 2010/05/08
開催時間 12:30~16:00
会場 東京中央木材市場㈱ 浦安市場 ( 千葉県 浦安市千鳥13番地 )
開催目的  住宅を購入されるお客様に対して、一番近い存在である設計者の皆様を、全国各地で生産された国産材を中心とした木材が集まる浦安市場にお招きし、実際に「見て」「触れて」頂き、世の中に1本しかない無垢の木材を、「設計の武器」として活用して頂く。また、国産材を実際に施工出来るのは、地域の工務店であり、その地域のネットワークの活動例などを講師の方々に講演して頂く事により、国産材活用の輪を広げる。更に、東京都港区における「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」と取組の検討などに見られるように、国産材の消費地である首都圏の区市長村担当者の方々を招き、実際に触れて国産材の需要の創造を拡大させる。
入場料 無料
参加対象者 設計事務所、木材販売店、公共団体、一般、ほか
共催団体 一般社団法人 木を活かす建築推進協議会
後援団体 国土交通省、林野庁、(社)全国木材組合連合会、(社)全日本木材市場連盟、(社)日本建築士会連合会、(社)全国木材市売買方組合連盟、(社)全国中小建築工事業団体連合会、(一社)工務店サポートセンター、(一社)千葉県木材振興協会、(財)日本住宅・木材技術センター、(財)日本木材総合情報センター、全国森林組合連合会   (順不同)
出席幹事 藤本昌也、青木宏之

開催内容<プログラム内容>

10:30 受付開始 (林場会場)
     ・江戸木挽き「林組」 木挽きの演出
     ・産地製材所の方々「国産材製品PR」

12:00 開場 (講演会場)
12:30 開会
      挨拶:青木嘉勝(東京中央木材市場買方組合 理事長)
          青木宏之((社)全国中小建築工事業団体連合会 会長、(一社)工務店サポートセンター 理事長、
              ㈱青木工務店 取締役会長、木のまち・木のいえ推進フォーラム 幹事)

12:40 基調講演1
      藤本昌也((社)日本建築士会連合会 会長、㈱現代計画研究所 代表取締役会長、木のまち・木のいえ推進フォーラム 幹事)
      演題: 「環境時代の木造住宅を考える」 ~地産地消の家づくりに向けて~

13:50 基調講演2
      青木宏之(前出)
      演題: 「工務店の土俵で、地域材を活用した長期優良住宅を」

15:00 「日本の木のいえ情報ナビ」の紹介
      木下仁(林野庁 木材産業課 課長補佐)

15:10 パネルディスカッション (林場会場)
      テーマ: 「住宅の中で無垢の国産材を主役にする為には」
      ・進行 吉畑光二(住まいるCHANCE事務局 推進委員長)
      ・パネラー 【産地製材所】 千葉県・和歌山県・奈良県・岩手県他の製材所の方々
              【設計事務所】 藤本昌也(前出)
              【工務店】 青木宏之(前出)

16:00 閉会 (林場会場) 

関連資料

実施報告

林場会場
・日本各地の木材を「見て」「触れて」いただく見学会
・江戸木挽き「林組」  林 以一 氏
 高価で貴重なために機械製材できない銘木を大鋸一本で引く木挽きの技。屋久杉の大径木を大鋸一本で挽き、伝統の技にて切り出された美しい木目の断面を披露。
・日本各地の製材所ブースによる地域材の紹介

第1部  講演会会場

●基調講演1:藤本 昌也 氏((社)全日本建築士会連合会会長、㈱現代計画研究所代表取締役会長、木のまち・木のいえ推進フォーラム幹事)
演題:「環境時代の木造住宅を考える」~地産地消の家づくりに向けて~
概要:
・設計者の立場で、品格ある普通の木造住宅を造るため、今、考えなければならないことは何か。
・川上側の問題(質・量・価格の不安定)と川下側の問題(細い骨組み・金物の多用・大壁構造の採用・大工・設計者の技術の低下、外材依存・内地材の無視)を提示。
・自身の経験を元に、「民家型構法」の提案、林野庁のモデル住宅「国産材ハウス」の建設などを通し、自治体や地域連携に向けて川上側との一体化の試みを紹介。
・国産材活用を前提とした木造供給システム普及への3つの条件 ①川上、川下の地域連携 ②川上、川下の相互理解 ③設計者、施行者の資質向上に向けての積極的姿勢をあげる。
・地域に根ざした国産材の家づくりやコミュニティー施設づくりなど、新たな工法の提案を含めて様々な実践の場を広げていく。
 
●基調講演2:青木 宏之 氏 ((社)全国中小建築工事業団体連合会会長、一般社団法人工務店サポートセンター理事長、㈱青木工務店 取締役会長、木のまち・木のいえ推進フォーラム幹事)
演題:「工務店の土俵で、地域材を活用した長期優良住宅を」
概要:
・量より質の時代へと移り、ストック重視の住宅の長寿命化が推進される。
・今後は住居費負担の軽減にともなう住宅の長寿命化とともに、住宅履歴情報による維持管理(メンテナンス・増改築など)という役割を工務店が担うこととなる。
・日本の森林資源の備蓄が増加している現在、国産材の利用拡大には、寸法・乾燥・強度など、使う側の立場になって供給されることが望まれる。
・100年以上の長い視点で日本の家を造り守るために、国等の助成を積極的に利用し、工務店の技術力向上、技能者(職人)の養成、工務店・設計士・プレカット・産地製材所が協力し合うことが求められる。

●一般消費者に対する国産材PRサイト「日本の木のいえ情報ナビ」のご紹介
木下仁 氏(林野庁林政部木材産業課 課長補佐)
・国産材の多くが、現在伐採期を迎えていることから、森林・林業の役割と木材活用の意義を説明。
・このサイトがオープンして、約1年が経ち、既に1000件を超える国産材を活用する地域に根ざした工務店、建築士事務所を中心に登録している。
・情報ナビでは、一般消費者に対する「お役立ちコンテンツ」の充実を図り、「地域の助成制度」「有利な金融商品」「各地の取組」など、様々な角度から国産材を使って貰える環境作りを実行している。
・今、国会にて国産材活用の推進を公共団体が率先して実行していく為に、「公共建築物等における木材利用促進法案」の国土交通省と合同での成立を目指している。

第2部  林場会場
●各産地製材所紹介
岩手県:いわてブランド材 梅垣氏
和歌山県:紀州木材緑友会会長 冨田 氏
千葉県:LLPグループ「木と土の家」会長 石井 氏
奈良県:吉野桜井木材成年クラブ会長 松原 氏

●パネルディスカッション
テーマ:「住宅の中で無垢の国産材を主役にするには」
パネラー:藤本 昌也氏 (前出)
       青木 宏之氏 (前出)
司会進行:吉畑 光二氏 (住まいるCHANCEネットワーク事務局)
産地製材所:千葉県・和歌山県・奈良県・岩手県他

概要:
○木造建築設計に携わる上で必要と考える木材の知識について
(藤本)設計者が木拾表や伏図を作成する時に、木材の継ぎ手・仕口をどこまで理解しているのか。設計者の能力が今後課題である。
(青木)工務店でも、“プレカットされた部材しか見たことがない”など、木に触れる機会が極端に少ない。今回の開催地である市場には多くの無垢材と専門知識が豊富な問屋がいるのだから、どんどん交流をもつべきである。また、国産材を主役にするためには、外材で揃っているようなデータを国産材の木材供給側が積極的に作らないといけないのではないか。今までデータ作りを怠ってきたという点については、反省すべきではないだろうか。
○工務店にとっての伝統的な構法について
(青木)伝統構法というと文化財、社寺仏閣などを思い浮かべるが、本来、木造住宅もそうした構法でつくられてきた。現在の一般的な住宅では木材の占める割合は坪あたり0.3㎥程度であるが、伝統的な構法による建築は、さらに木材の利用が増え、板壁工法(さぐり壁工法)では坪あたり3㎥を超える。このような建築に対応できる工務店やプレカット工場は限定されるが、木材をふんだんに使うことで、大手住宅メーカーとは異なる、工務店の新しい土俵となるであろう。
○設計者にとっての伝統的な構法について
(藤本)本当にユーザーが望んでいるのは低コストであることなのか。そこには、作り手の先頭に立つ設計者の説明責任があるのではないか。伝統的な構法による仕口や継ぎ手の強度などの知識を得て、木造住宅を広げていくために、設計者と大工、山や材木屋との連携により、ユーザーという最後のハードルを越えなければならない。
○木材という自然素材に付き物であるクレームへの対処法は?
(青木)集成材の割れに対してのクレームでお客様を説得する自信はないが、無垢の杉や桧の材に関しては自信と実績がある。ただし、当事者として真剣に向き合うことが必要である。クレームに対して、プレカット工場などの営業に任せるのではなく、設計者・施工者が説明できなければならない。そのために割れの問題などの検証データなどを作成し、国からのお墨付きをいただくなど、解決しなければならない問題が多い。木のまち・木のいえ推進フォーラムでも今後の対応を検討したい。
○設計者の考える工務店の資質とは?また、選定方法は?
(藤本)むしろ設計者の資質がいま問われているのではないかと考える。木材(木造住宅)についての資質向上を真剣に謙虚に研究していかなければならない。工務店では青木会長のおっしゃるように大工さんの人材育成に取組んでいる。こうして努力した設計者と工務店が連携をもつことで、今後の木造住宅の未来がひらけるのではないか。
○まとめ
今後の木造住宅は、“建物に木が使われる”のではなく“木材により建物を建てる”を念頭に、川上から川下まで、今まで以上に「木材知識の向上」に取り組むことが必要。特に、施主に対しては、川上側の出荷の姿勢等も含めて、川下まで一体となった情報提供が必要。

●会場アンケート  【アンケート用紙】  【アンケート結果】

●参加者 448名

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