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これまでの開催状況
| 主催者 | 長野県県産材振興対策協議会 |
|---|---|
| 開催日 | 2010/01/30 |
| 開催時間 | 13:00~16:30 |
| 会場 | まつもと市民・芸術館 小ホール 長野県松本市深志3丁目10番1号 |
| 開催目的 | 昨年2月27日に設立された「木のまち・木のいえ推進フォーラム」の具体的な活動として、消費者と住宅産業、木材産業等の関係者の交流を図るイベントを開催しています。具体的には、全国各地の木材の集積地や消費地において交流会形式のリレーフォーラムを開催し、シンポジウム等を実施することとして、第1回目の東京新木場地区を皮切りに、栃木県鹿沼市、宮城県仙台市、東京都港区で開催しております。 この度、第5回目として、近代教育施設の先駆けである「開智学校」が建てられた松本市という場所において、学校施設等における木材の使用が木の持つ優れた特性により子どもたちの心身の成長の場として健康的で快適な環境を形成する上で極めて有効であることに着目し、学校建築への木材利用をどのように推進していくべきかという課題に関し、林業・木材産業、建築業界、地方公共団体、市民等が一体となって、木材利用に関する方策の検討、情報発信などを共に考え、学ぶ場として、開催することとします。 |
| 入場料 | 無料 |
| 参加対象者 | 市民、県・市町村職員、建築士等 |
| 共催団体 | (社)木を活かす建築推進協議会、信州木材認証製品センター |
| 後援団体 | 国土交通省、文部科学省、林野庁、長野県、長野県教育委員会、松本市、松本市教育委員会、(社)長野県建築士会、(社)日本建築家協会長野県クラブ |
| 出席幹事 | 出江 寛、 中村 勉 |
13:00 オープニング
主催者挨拶: 細川 忠國氏(長野県県産材振興対策協議会会長)
来賓祝辞 : 轟 敏喜氏(長野県林務部長)
13:10 基調講演:出江 寛氏((社)日本建築家協会会長)
演題:「木と文化」
14:00 「日本の木のいえ情報ナビ」の紹介
14:10 イントロダクション:中村 勉氏((社)日本建築家協会JIA環境行動ラボ代表、工学院大学教授)
演題:「低炭素社会へ向けた木造施設づくり」
14:20 パネルディスカッション 「木の香る学舎づくりに向けて」
コーディネーター: 中村 勉(前出)
青山 佳世(フリーアナウンサー)
パネラー(50音順): 青井 秀樹((独)森林総合研究所構造利用研究領域主任研究員)
稲山 正弘(東京大学大学院 木質材料学研究室准教授)
橘田 紘洋(愛知教育大学名誉教授)
齋藤 敏 (日本集成材工業協同組合理事長)
藤原 忠彦(長野県川上村長) (敬称略)
16:30 閉会
●基調講演:出江 寛氏((社)日本建築家協会会長)
演題:「木と文化」
概要:「木の本質は人間的でウェットで正直であり、木造建築は人間に語りかけ人間性を象徴する文化的なもの である。それに対して工業化製品の本質は、ドライで欺瞞に満ちている。未来の日本を担っていく子供たちは、その様なうそつきの材料を使用した住宅や学校で過ごすべきでない。正直な木造建築で過ごす方が良いのは明白である。
「侘び」の本質は「正直で慎み深く奢らぬ様である」と武野紹鴎が千利休に教えた。木の本質は侘びの精神に通じる正直な素材である。」
●イントロダクション:中村 勉氏((社)日本建築家協会 JIA環境行動ラボ代表)
演題:「低炭素社会へ向けた木造施設づくり」
概要:「木の香る学舎づくりに向けて、地球環境問題と低炭素社会に貢献するために、①パッシブ環境基本性能によるゼロカーボン建築、②木造による学校づくり、③改修による子どもに対する木質空間の重要性、④地場産材の活用、⑤木材製品の性能を適切に評価することで、低炭素社会に向けた木造施設づくりを促進していく。」
●パネルディスカッション 「木の香る学舎づくりに向けて」
・青井 秀樹氏
「建替え期に入った公共施設の事例分析から、一定程度の公共施設を木造化することの可能性は高く、木材需要拡大につながっていく。また、この木造化を進めていくためには、現状の木材製品等の課題を解決していく必要がある。
・稲山 正弘氏
「学校校舎の木質構造化に関して、木造とRCとの平面混構造タイプにより、防耐火や構造の法的制約をクリアし、木質構造を主体とした自由な空間を確保した学校校舎が実現できる。」
・橘田 紘洋氏
「木造校舎の教育環境形成機能は、RC造校舎との比較して優れている。木材の使用が子供たちの心身の成長の場として快適な環境を形成する上で有効である。」
・齋藤 敏 氏
「集成材業界においては国産材の使用を積極的に進めている。今後は、産・学・官で新たな技術開発等に取り組み、国産材の需要拡大を図り、木の価値を高めて、その利益を山に還元していきたい。」
・藤原 忠彦氏
「カラマツ苗木の一大産地として、地元産材の積極的な活用による地域振興策に取り組み、地元カラマツ材をふんだんに使用し、環境に配慮した「21世紀に適応した先進の学び舎」として中学校を整備した。」
質疑:需要を促進していくための問題点と解決方向について議論
・「戦後植えた人工林の大きすぎる成長量と伐採して利用していくバランスに配慮しながら、木材を使っていくための政策が必要。
・設計士が「木造は面倒くさくてダメだ」といった考えもあり、工法等の仕様書が必要と考え、標準仕様のマニュアル作成に取り組んでいる。戸建てなら、木造のほうがコストや性能上で十分な競争力がある。しかし、中規模以上になってくると、これが逆転してくる。結局は、補助金がなければ出来ない、という状態ではいけない。その状態を打ち破るには、住宅の技術や部材をうまく活用するシステムを開発することが必要で、逆転できる可能性がある。木造校舎のたたずまいが、昭和40年代までとその後では違う。ひとことで言うと、最近のものは、木の使い方が素人っぽく、あまり洗練されていないので上手に使って欲しい。」
●参加者数 約200名